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キャリアのきっかけは、ギタリストとしてMotown Records(モータウン)のレコーディングに参加したことから。名曲“Money”にも参加しているらしい。
彼の作曲家・プロデューサーとしての才能が世に広く知られるようになるのはモータウンを離れてから。Golden World(ゴールデン・ワールド)、Ric-Tic(リック・ティック)等を経て、自身のレーベル“Groovesville”を設立し、一気に開花する。短い期間だったが、この伝説的レーベルで、Steve Mancha(スティーブ・マンチャ)やJ.J. Barnes(JJ・バーンズ)等、モータウンとはひと味違う良質なデトロイトソウルを量産していた。
商業的にはまだそれほど成功していなかったが、彼の名声はメンフィスまで届いていた。60年代後半にはStax Records(スタックス・レコード)に誘われ、Isaac Hayes(アイザック・ヘイズ)、Mavis Staples(メイビス・ステイプル)、Johnnie Taylor(ジョニー・テイラー)、Dramatics(ドラマティックス)らの作品を制作している。
ドン・デイヴィスのもうひとつのソウル界への貢献は、United Sound Studios(ユナイテッド・サウンド・スタジオ)を1971年に買収して、このスタジオからアイザック・ヘイズの名作“Hot Buttered Soul”をはじめ数多くの名作を生み出したことだ。George Clinton(ジョージ・クリントン)は、このスタジオを拠点としてPファンクの名作の数々を生んだ。またジョージ・クリントンが見いだしたRed Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)のメジャーデビュー作がレコーディングされたのもこのスタジオである。