Darrell Banks / DARRELL BANKS IS HERE!
非業の死を遂げたノーザンソウルのスター
Darrell Banks Is Here!,
1967
ディープな歌いっぷりでありながら、軽快なノーザン・ビートもよく似合うDarrell Banks(ダレル・バンクス)。代名詞といえるB1 “Open the Door to Your Heart”は、ダレル・バンクスの特質をよく表した一曲であり、今でもノーザン・ソウル・シーンで大人気だ。このシングルのリリースはデトロイトのRevilot Records(レヴィロット)。このレーベルには
George Clinton(ジョージ・クリントン)のParliaments(パーラメンツ。この当時は“s”が付いていなかった)も所属しており、『オープン・ザ・ドア・トゥ・ユア・ハート』のシングルB面に収録された“Our Love (Is in the Pocket)”は、ジョージ・クリントンの作品(このアルバムのA5にも収録)。この“Our Love…”もノーザン・ソウルで人気の曲。
声にパワーがあるのでバラードも聞きごたえがある。A3 “I’m Gonna Hang My Head and Cry”では、サザンソウル張りの熱唱だ。ミドルのB4 “Baby What’cha Got (For Me)”では、Otis Redding(オーティス・レディング)を彷彿とさせる。
将来を嘱望されていたが、1970年、別れ話をしていた恋人が、他の男といるところを発見し、ダレル・バンクスが逆上。その男に銃を向けたところ、逆に銃弾を受け射殺されてしまった。その男は非番中の警官だった。
Producer: Don Davis
1967年