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この作品の長所は、いい意味で下世話感が残っているところだ。アイザック・ヘイズ自身は非常に音楽的知能指数の高い人だが、このサントラでは単なるファンクではなく、ジャズの要素やオーケストラを取り入れながら、彼独自の下世話な超ドス黒ジャズファンクを完成している。
オススメはA1のタイトル曲。このアルバムの中では数少ないアイザック・ヘイズのヴォーカル入りで、イントロだけでも映画の世界に引き込まれていく。“The Red Rooster”から“Joe Bell”への流れもヘイズらしい渋さが出ている。B1の“Hung Up On My Baby”は、Geto Boys等、多くのアーティストにサンプリングされた涙腺系ジャジーソウル。激しいリズムとストリングスやホーンの絡みが凄いB3“Run Fay Run”はタランティーノの映画「キル・ビル」に使われた。
Producer: Isaac Hayes
1974年