Twitter Facebook

ソウル&ファンク大辞典

ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。

A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | UVW | XYZ
ABC | DEF | GHI | JKL | MNO | PQR | STU | VWXYZ
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | UVWXYZ

Crusaders

歌ものとしてのクルセイダーズ

クルセイダーズ Street Life,
Crusaders, 1979
一般的評価はさておいて、Crusaders(クルセイダーズ)よりも、Jazz Crusaders(ジャズ・クルセイダーズ)の頃のほうがサウンド的には好きだが、クルセイダーズになってからもゲストヴォーカルを迎えた曲で、ソウルの観点からも楽しめる名曲をふたつ残している。

まず最初は1979年の“Street Life”に収録されているタイトル曲『ストリート・ライフ』。Randy Crawford(ランディ・クロフォード)をフィーチャーしたこの都会的な曲はジャズチャートで12週間首位を取り、彼女にとっても出世作となった。タランティーノの「ジャッキー・ブラウン」でも使用された。

もうひとつは1980年の“Rhapsody and Blues”の一曲目“Soul Shadows”。この渋い曲のゲストヴォーカルはBill Withers(ビル・ウィザース)。ウィザースは同じ年にGrover Washington, Jr.(グローバー・ワシントン・ジュニア)の“Just the Two of Us”もヒットさせているが、クルセーダーズの『ソウル・シャドウズ』も、これに似たタイプの曲で、ビル・ウィザースならではの、しなやかないい味を出している。

このゲストヴォーカルを迎えるスタイルは、クルセイダーズの恒例となり、Joe Cooker(ジョー・コッカー)等も歌っているが、上記のふたり程は良くない。

クルセイダーズ自身の歌声が聴けるものとしては、1976年の“Those Southern Knights”に収録されている“Keep That Same Old Feeling”も名曲だ。音は典型的なクルセイダーズ・サウンドだが、少しのヴォーカルが入るだけで雰囲気が随分変わる。

現在の音楽シーンでも、ジャズ寄りのメロウなサウンドに、ソウルフルなヴォーカルを載せるというスタイルは生き続けており、クルセイダーズはそういった意味では、パイオニアのひとつといえるかもしれない。



Street Life - Crusaders featuring Randy Crawford
関連アーティスト