ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
名盤らしいものを選ぶなら、1969年の“Walking in Space”や、70年代的メッセージを感じる“Body Heat”等、ふさわしい作品をクインシー・ジョーンズは山ほどリリースしている。この作品の素晴らしい点は、うっかりすると聞き流してしまいそうな作りになっているが、ポップであることと高品質であることの両立に完全に成功していることだ。この作品の少し前にクインシーがプロデュースしたマイケル・ジャクソンの「オフ・ザ・ウォール」も同じ意味で最高であるし、80年頃は冴えに冴えまくっていた。ちなみにこのアルバムにも「オフ・ザ・ウォール」で天才を証明したRod Temperton(ロッド・テンパートン)が参加している。その他にもスティービー・ワンダーやハービー・ハンコック等も参加しており、オールスターで制作されているのはいつも通り。
どの曲も良いが、あえて一曲選ぶなら、パティ・オースチンがヴォーカルを取るB1 “Somethin' Special”のミディアムがが素晴らしい。こんなに計算された上での浮遊感と、リズムパターンの曲にはなかなか出会えない。中庸であることの美徳の極地。
Producer: Quincy Jones
1981年