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ソウル&ファンク大辞典

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Syreeta / STEVIE WONDER PRESENTS SYREETA

スティービー・ワンダー元嫁が残したドリーミーソウルの傑作

シリータ Stevie Wonder Presents
Syreeta, 1974
タイトル通りスティービー・ワンダーの全面協力により制作されたシリータの代表作。スティービーとの最初の共作は、なんとSpinners(スピナーズ)1969年の名曲“It’s a Shame”だという。本作でもスピナーズのリードヴォーカル、G. C. Cameron(G.C.キャメロン)が“I Wanna Be By Your Side”でシリータとのデュエットで参加している。

この作品の直前にスティービー・ワンダーは、Minnie Riperton(ミニー・リパートン)の名作“Perfect Angel”のプロデュースをしており、シリータの作品でもその成功体験を活かそうとしたらしい。『パーフェクト・エンジェル』と同じく、いわゆる「ソウル臭さ」はあまり感じないが、サウンドはまさしくスティーヴィー・ワンダー。70年代中期のスティーヴィーの作品のように曲間があいまいで、コンセプトアルバムのような作りになっている。シリータやミニー・リパートンのヴォーカルはソウルという規格に収まりきらないからこそ、逆に多くの人の心を惹きつけるのかもしれない。“Perfect Angel”と“Stevie Wonder Presents Syreeta”はまさしく姉妹のような作品で、その頃のスティービー・ワンダーの大名作でいわゆる3部作“Talking Book”“Innvervisions”“Fulfillingness’ First Finale”は親戚のような存在だといえるだろう。

個人的な好みでは、“Cause We’ve Ended As Lovers”から始まるB面が素晴らしいと思うが、曲のパワーでいうとA面の“Spinnin’ And Spinnin’”と“Heavy Day”か。

バックヴォーカルでミニー・リパートンとDenice Williams(デニース・ウィリアムス)が参加している。70年代女性スウィートソウルを代表する3人が共演しているということになる。

Producer: Stevie Wonder
1974年



Spinnin’ And Spinnin’ - Syreeta
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