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しかし、LPになると話は別だ。本作ではThom Bell(トム・ベル)の手により、全く新しいフィラデルフィアのグループとして生まれ変わり、デトロイトの時にはなかったスターとしての風格も手に入れた。“We Belong Together”を聞くと、すでにフィリーソウルのマナーを完全に身につけていることに驚く。
このアルバムからは“I’ll Be Around”、“Could It Be I’m Falling in Love”、“One of a Kind (Love Affair)”の3曲がR&Bチャートの1位に輝き、“How Could I Let You Get Away”と“Ghetto Child”もヒットしている。
こうして全米の大スターになったスピナーズだが、“I’ll Be Around”や“Could It Be…”の華麗なフィリーアレンジの奥底に、ほんのりと香るデトロイト・テイストを残しておいてくれたことに、何だかうれしくなる。
Producer: Thom Bell
1973年