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最大の魅力は、初期には無いヴァーチャルなファンク・サウンドだ。近未来的なイメージもするそのファンクネスはA1に顕著に出ている。A1 “(It's Not The Express) It's the J.B.'s Monorail”の曲名のように、エクスプレスやトレインじゃなくて、モノレールというのが、ミソ。汗を表面に出さない彼等の音も、別のバンドだと思えば、こんなにクールなサウンドもめったに無い。A3 “All Aboard The Soul Funky Train”(こっちは「トレイン」)、B1 “Thank You For Letting Me Be Myself And You Be Yours”のような従来の音に近い曲もあるが、このアルバムからベスト・トラックを選ぶならやはり、A1、A2 “Here We Come, Here We Go, Here We Are”、A4 “Transmograpfication”のストイックなヴァーチャル・ファンク。
きっとこのアルバムがJ.B.'sの中でイマイチ受けが悪いのは、汗臭さが無いのと、アルバムタイトルに「ハッスル」』なんて入れてしまったばかりに、ヴァン・マッコイとダブるためだろうか(確かに、時代に敏感だよ、的なところが数カ所あって、思わず笑ってしまうが)。
念のため言っておきますが、J.B.'sの他のアルバムもほぼ全部必聴ですので、あしからず。
Producer: Charles Bobbi & Don Love
1975年