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いわゆるオリジナルアルバムではないが、ジェームス・ブラウンが神懸かっていた時期のグルーヴを体感するのにこれ以上ピッタリな作品はない。元々DJ向けに編集されたものなので、とにかく全編JBグルーヴの嵐なのだ。
ギターのカッティングとサックスのシンプルな掛け合いが印象的な“It’s a New Day”に始まり、ブレイクビーツ用のオマケまでついた“Funky Drummer”。3曲目はBootsy Collins(ブーツィー・コリンズ)のベースとClyde Stubblefield(クライド・スタブルフィールド)のドラムが凄まじいビートを生む“Give It Up Or Turnit a Loose”のリミックス。続く“I Got to Move”も“Give It Up…”と同じメンバーで演奏されているが、音の絡みがより味わい深い。
6曲目の“Talkin’ Loud & Sayin’ Nothing”からは、70年前後を象徴するようなBobby Byrd(ボビー・バード)とジェームス・ブラウンの掛け合いが始まる。そしてふたりが頂点に達するのが、おなじみのフレーズが繰り返される“Get Up, Get Into It and Get Involved”だ。
とにかくこのアルバムは余計なことを考えず、グルーヴに身を曝して大音量で聞くことをオススメする。