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ソウル&ファンク大辞典

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Gil Scott-Heron / REFLECTION

ゲットーの黒い詩人

Gil Scott-Heron Reflection,
Gil Scott-Heron, 1981
Gil Scott-Heron(ギル・スコット・ヘロン)の初期のイメージは非常に凶暴でパワフルなので、インパクトとしてはそっちの方があるが、バンドをAmnesia Express(アムネシア・エクスプレス)に変えてからの方が、音楽として充実しているので、幅広くアピールするのはこの時代の作品だろう。

初期から一貫しているのは、アフロ・アメリカン独特の臭いを強く発していること。彼の詩人としての知的な視点を通して、当時のニューヨークのゲットーの様子が手に取るように感じられる。音楽的にもいろいろなものを取り入れ、ジャズ、ソウル、レゲエ、ブレイク・ビーツと全くお構い無し(こういうスタイルの方が自然)で、とてもハードボイルド。角川映画の頃の松田優作のBGMに使いたい感じ。

Watts Prophets(ワッツ・プロフェッツ)やLast Poets(ラスト・ポエッツ)と並んで、元祖ラッパーとして、現在でも多くの人にリスペクトされる存在。

Producer: Gil Scott-Heron & Malcolm Cecil
1981年



Grandma's Hands - Gil Scott-Heron
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