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ダンスフロア向けの曲は『ザ・ボトル』ぐらいで、他は徹底的なまでにジャジーかつブルージーな作品が並んでいる。ブラックパワーの隆盛で、60年代後半からはジャズの世界でもファンク系のアーティストが一大勢力となっていたが、それも落ち着きマーヴィン・ゲイやスティービー・ワンダーのような内面を深く掘り下げるアーティストが登場した影響もあるのだろう。
このアルバムでは、ギル・スコット・ヘロンの武器である「詩」に特に力を入れている。ギル・スコット・ヘロンの言葉を活かすようにブライアン・ジャクソンが音楽面を支え、質の高い作品を作り上げた。デビューアルバムでも、元祖ラップのような攻撃的な詩とパーカッションだけの曲を発表していたが、時代とともに少しずつ変化し、音楽的に円熟した姿を見せている。
ギル・スコット・ヘロンの真髄が凝縮された名作。
Producer: Gil Scott-Heron, Brian Jackson, Jose Willams
1974年