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英国では一部のブラックミュージック狂が集まるクラブで「グリーン・オニオンズ」の人気は高かったものの、チャートを駆け上がるには、モッズを描いた映画「さらば青春の光」のサントラに使われた1979年(全英7位)まで待たなければならなかった。
60年代、彼らは“Hip Hug Her”(1967年全米37位)、“Soul Limbo”(1968年全米17位)、“Hang 'Em High”(1969年全米6位)等のヒット曲を放つ一方、ハウスバンドとしてOtis Redding(オーティス・レディング)、Sam & Dave(サム&デイブ)、Eddie Floyd(エディ・フロイド)、Wilson Pickett(ウィルソン・ピケット)、Isaac Hayes(アイザック・ヘイズ)らのサポートも続けた。
1964年にベースのスタインバーグがDonald Duck Dunn(ドナルド・ダック・ダン)とメンバーチェンジしたもののグループとしては強固な結束を誇っていた。しかし1970年に中心メンバーのブッカー・T・ジョーンズがグループを抜け、ロサンゼルスに移住、Priscilla Coolidge(プリシラ・クーリッジ)と結婚しソロ活動を開始。その後バンドは解散と再結成を幾度か繰り返したが、60年代のような輝きは二度と戻らなかった。
固定メンバーを持たないモータウンのファンクブラザーズとは対照的に、黄金期のブッカー・T &ザ・MG'sは息の合った4人のグルーヴでサザンソウルを一大ムーヴメントにまで押し上げる一助となった。