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ソウル&ファンク大辞典

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Tribo Massáhi / ESTRELANDO EMBAIXADOR

ブラジルの風呂屋で聞く秘教音楽(ではありません)

トリーボ・マッサーイ Estrelando Embaixador,
Tribo Massáhi, 1972
アフロ・ブラジリアンの超裏名盤トリーボ・マッサーイの“Estrelando Embaixador”。ギターのカッティングは全盛期のJB’sのようでもあり、変なエフェクトがガシガシ入る感じはサイケデリックでもあり、ダブ的(というよりも風呂屋的な音響感)な雰囲気もあり、ブラジルの路地裏から聞こえてくるヴードゥーの原始的なリズムのようにも聞こえ、恐ろしいほどごった煮のミステリアス感(このアルバムのベースをヴードゥーだと考えると、女性のチャントや所々に入る変な音も理解できる)。かつてはマニア垂涎の超レアな一枚だった。

ライナーノーツの情報によると、これは全員ブラジル人で作り上げた新たなアフリカン・ミュージックということらしい。当然、米国のファンクやジャズに影響を受けていただろうから、同時期のジェームス・ブラウンやマイルス・デイビス、ハービー・ハンコック等がアフリカ回帰していった流れとシンクロした動きと考えた方が自然か? ブラジル+アフリカなので、全編非常にパーカッシブ。

ただしスピリチュアルには流れすぎず、時折「ピーターガン」等、何処かで聞いたことのあるようなフレーズが流れたりと、結構陽気、かつポップでダンサブルでもある。

非常にゆるくレコーディングされている感じがするが、これほど聞き応えがあるのは、やはりリズム大国のブラジルだからこそ成せる業か。

Producer: João Negrão
1972年



Timolô, Timodê - Tribo Massáhi
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