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ソウル&ファンク大辞典

ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。

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Miles Davis / IN A SILENT WAY

本質的ファンクの金字塔

マイルスデイヴィス In a Silent Way,
Miles Davis, 1969
もう目眩がする程かっこいい。一応スタイルとしては、ジャズの形態をとっているが、そんなことはどうでもいいと思わせるようなパワーに満ち溢れている。太古のアフリカを感じたり、逆に感性まで備えた量子コンピュータのようなイメージを感じたり、想像力は果てしなく広がる。

まさしくこれぞファンクという音で、ジャンルを超えた本質的な部分でファンクを体現している。A面はジェイムス・ブラウンと同質のものを感じるが、表現形態としては全く違う。肉体を駆使し視覚にも刺激を与えるジェイムス・ブラウンとは違い、マイルス・デイヴィスはリスナーの脳内にファンクのエキスを注入する。ルートはずいぶん違うが、たぶん、音楽を作る上でのルーツが同じだから同質の印象を受けるのだろう。

マイルス・デイビスの場合、毎度のことだが、メンバーも凄い。エレクトリック・ピアノにハービー・ハンコック、チック・コリア、ジョー・ザビヌル、テナーサックスにウェイン・ショーター、ドラムにトニー・ウィリアムス。それぞれのメンバーがその後70年代の歴史に残る作品を制作しており、そうした人間を嗅ぎ分ける嗅覚を持つというのもマイルスの才能のひとつだろう。

Producer: Teo Macero
1969年




In A Silent Way (Original LP Excerpt) - Miles Davis
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