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ヘビーなグルーヴを叩き出しているリズム隊は、ドラムにEd Greene(エド・グリーン)、ベースにWilton Felder(ウィルトン・フェルダー)と意外に黒くない顔ぶれ。エド・グリーンはドナルド・バードの作品に参加して脚光を浴びたが、その後はジェフ・ベックやスティーリー・ダン等の参加しており、ファンクよりもっと洗練された音を出していた。ウィルトン・フェルダーはジャズ・クルセーダーズの創設メンバーで、こちらもどちらかというとメロウなサウンドを得意としていた人。他のメンバーもオルガンにJoe Sample(ジョー・サンプル)、ギターにDavid T. Walker(デヴィッド・T・ウォーカー)、ヴィブラフォンにBobby Hutcherson(ボビー・ハッチャーソン)と、やはりメロウな面々ばかりだが、それぞれみんな取り憑かれたように黒汁グルーヴを出している。きっと時代のムードが彼らを凶暴なプレイヤーに変貌させただろう。
ジャズに興味があまりない人でも、黒いファンクが好きならきっと楽しめる作品。
Producer: George Butler
1972年