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本作からプロデュースがSky High Productions(スカイ・ハイ・プロダクションズ)のLarry Mizell(ラリー・ミゼル)に代わり一気にサウンドがあか抜けた。いわゆるフュージョンとは異なり、時おりみせるギターのカッティングや、ドラムのビートに同時代のファンクやソウルの影響も感じる。
このアルバムの聞き所は何といってもA3の“Love’s So Far Away”だ。疾走感あふれるビートの上で、ジャズミュージシャンとしてのDonald Byrd(ドナルド・バード)の本領が発揮されている。最後の“Where Are We Going?”も、Marvin Gaye(マーヴィン・ゲイ)の“What’s Goin On”のようなグルーヴで気持ちいい。
“Black Byrd”はBlue Note(ブルーノート)史上最大のヒットとなったが、当時のジャズの評論家には厳しい批評を受けたという。
タイトルのBlack Byrdは、ドナルド・バードのハワード大学時代の教え子たちが結成した“Blackbyrds(ブラックバーズ)”というバンド名にも使われた。
Producer: Larry Mizell
1973年