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ソウル&ファンク大辞典

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Blackbyrds / FLYING START

プロデューサーとしてのドナルド・バード最高傑作

ブラックバーズ Flying Start,
Blackbyrds, 1974
ハワード大学の教授を務めていたDonald Byrd(ドナルド・バード)の教え子たちが結成したブラックバーズ。プロデュースはもちろんドナルド・バード。教授職に就ているといってもひよっているわけではなく、当時のドナルド・バードは第二期黄金時代を迎えている真っ最中であり現役バリバリ。この“Flying Start”でも時代の音を反映した最高のジャズファンクに仕上げている。

オススメはA4 “Blackbyrds’ Theme”。ブラックバーズの音で魅力的だと思うのは、その歌声だ。演奏と違い、歌は決してうまいわけではないが、サウンドとのアンバランスさになぜか心が惹かれる。ドナルド・バードの円熟さとブラックバーズのメンバーの若さと勢いがいい具合で融合したのだろう。

この曲は、Jungle Brothers(ジャングル・ブラザーズ)が“Tribe Vibes”のネタに使っているように、後半にかけてのリズムのうねりもすごい。ヴォーカルのユレユレ具合で最もいい味が出ているのが、メロウなB3 “April Showers”。

ディスコとフュージョンが融合したB1 “Walking in Rhythm”は、このアルバム最大のヒット曲。ビルボードで6位の大ヒットとなり、ジャズファン以外にもリスナーを広げるきっかけとなった。

Producer: Donald Byrd
1974年



Blackbyrds’ Theme - Blackbyrds
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