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ソウル&ファンク大辞典

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Sweet Charles / FOR SWEET PEOPLE FROM SWEET CHARLES

表舞台には必ずいたのに何となく信用できないB級感が秀逸

スウィート・チャールズ For Sweet People
from Sweet Charles,
Sweet Charles, 1974
ジミ・ヘンドリックスのバンドのドラマーとして音楽キャリアをスタートさせ、カーティス・メイフィールードの愛車ジャガーを洗車する代わりにギターを教えてもらい、質屋で買った69ドルのベースを手にしてアレサ・フランクリンのバックバンドに入ったというSweet Charles Sherrell(スウィート・チャールズ・シェレル)。そして、ジェームス・ブラウンのバックバンドのベーシストとして、歴史的名曲“Say It Lound—I’m Black and I’m Proud”、“Mother Popcorn”、“Give It Up or Turn It a Loose”のレコーディングに関わったという、どこからどこまでが本当かわからない経歴を持つすごい人物でもある。(少なくとも最後のジェームス・ブラウンのところは本当)。

胡散臭い経歴そのままのようなサウンドがこの“For Sweet People From Sweet Charles”。曲間には必ずセクシーな一言が入り、曲もどことなくニセモノ臭さが漂うのだが、音の作りは非常にゴージャス(なのに全体的にはなぜかチープなイメージ)で、メローな曲からポップな曲、ファンキーな曲とJB’sがらみとは思えないほど幅広い。しかも、どの曲も趣があっていい。もしこの趣味の悪さを意図的にやっているのだとすれば、相当のツワモノに違いない。

スウィート・チャールズの歌は、カーティス・メイフィールドを思わせるようなハイトーン・ヴォイスで、うまくはないが味がある。

完全なるオリジナリティには欠けているのだが、ソウルマニアならどの曲も十分楽しめる懐の深い作品。食べ物に例えるなら、豆腐餻かくさやのようなサウンド。

リリースはPeople Records(ピープル)なので、クレジットにはジェームス・ブラウンやフレッド・ウェズリーの名もあるが、音はピープル的でもなければ、JBやアレサでもないので要注意。

Producer: James Brown
1974年



Yes It's You - Sweet Charles
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