Twitter Facebook

ソウル&ファンク大辞典

ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。

A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | UVW | XYZ
ABC | DEF | GHI | JKL | MNO | PQR | STU | VWXYZ
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | UVWXYZ

Aretha Franklin / AMAZING GRACE

アレサのルーツを知るゴスペル・ライヴ集

アレサ・フランクリン Amazing Grace,
Aretha Franklin, 1972
父が有名な牧師であり、母がゴスペル歌手であるアレサ・フランクリンにとって、ゴスペルこそが彼女の音楽的基盤であることは間違いない。この作品は、基本に立ち返り、スタジオ録音ではなく、二日間に渡って開催された教会でのライヴを収めたもの。

ゴスペルというと日本人には実感がわきにくく、興味があっても取っ付きにくいと思うかもしれないが、アレサ・フランクリンのこの作品に関しては、その心配はない。『アメイジング・グレイス』のような有名曲やキャロル・キングのカバー等もあり、アレサのソウルが好きな人なら、きっと気にいるだろう。また、ゴスペルならではの観客とのやりとりも手に取るように感じられる。この雰囲気は、ゴスペルではないが、サム・クックのハーレム・スクエア・クラブのライヴと同質のものを感じる。単なる娯楽以外にも音楽の存在価値があることを体感できる。

バックを務めるのは、Chuck Rainey(チャック・レイニー、ベース)、Cornell Dupree(コーネル・デュプリー、ギター)、Bernard Purdie(バーナード・パーディ)等に加えて、ゴスペル界の大物James Cleveland(ジェームス・クリーヴランド、ピアノ、ヴォーカル)と彼が率いるSouthern California Community Choir(南カリフォルニア・コミュニティ・クワイヤ)と、アレサ流のゴスペルを聞くにはこれ以上ない面々。

このアルバムの影の功労者は観客。彼らの反応の良さが、最初から最後まで教会にいるような臨場感を味あわせてくれる。ソウル史上屈指のライヴアルバム。ミック・ジャガー等の大物の姿も会場にみえる本作の映画版ともいえる『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』も超必見。

Producer: Jerry Wexler, Arif Mardin, Aretha Franklin
1972年



Amazing Grace (Official Trailer) - Aretha Franklin
関連アーティスト