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バックの演奏は非常にリラックスして心地よい雰囲気であるのに対して、カーティスのヴォーカルは優しいが、どこかで糸が切れてしまいそうな危うい感じがして、この対比が作品の質を上げるのに役立っている。変な例えだが、頭の中にぬるま湯を注入されて、暖かくて気持ち良くなり、この状態を維持したいのだが、このまま注入され続けると死んでしまう、といった感じだ。
カ-ティスの作品の中では地味な部類に入るし、ラヴ・ソングばかりだしと言う人もいるが、ただの“愛の歌”特集にならないところが、彼の凄いところ。カーティスが好きな人ならぜひ聴いてほしいし、そうすればきっと一生聴き続けることとなるだろう。
Producer: Curtis Mayfield
1977年