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このアルバムを代表する曲は、何といっても有名なA1 “(Don’t Worry) If There’s a Hell Below We’re All Going to Go”とB1 “Move On Up”だろう。両曲とも長尺のアルバム・ヴァージョンの方が、シングルよりも数段いい。優れたファンクは、長ければ長いほどいい。
その他の曲は同時代のインプレッションズに近いサウンドだが、円熟期に差し掛かりつつあるカーティス・メイフィールドでしか出し得ない味のあるA3 “The Making of You”や、ソウル叙述詩のようなA4 “We the People Who Are Darker Than Blue”も素晴らしい。
ファンクの神が憑依したようなジェームス・ブラウンやフェラ・クティとは違い、カーティス・メイフィールドは知性や技術でファンクを表現したパイオニア的存在。彼がファンクの定義をより幅広く、より奥深くした。そしてそのファンクの歴史を語る上で避けては通れないのがこのアルバム『カーティス』だろう。
Producer: Curtis Mayfield
1970年