Twitter Facebook

ソウル&ファンク大辞典

ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。

A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | UVW | XYZ
ABC | DEF | GHI | JKL | MNO | PQR | STU | VWXYZ
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | UVWXYZ

Fela Anikulapo Kuti & Afrika 70 / NO AGREEMENT

アフロビートで大地に刻まれた自由のための闘争宣言

フェラクティ No Agreement,
Fela Anikulapo Kuti &
Afrika 70,
1977
ナイジェリア政府から弾圧を受け、1977年には自宅である「カラクタ共和国」を約千人の兵士に襲撃されたフェラ・クティ。イデオロギー上の戦いならまだしも、実際の戦闘に至ったミュージシャンは世界広しといえども彼ぐらいではないだろうか。自宅やスタジオ、マスターテープや楽器を失い、本人のみならず母親まで暴行された(母はその時の怪我が原因で後に死亡する)。こうした政治的暴挙にも心折れることなく、政府に決して屈しないことを宣言したのが、このアルバム“No Agreement(決裂)”。政府には一切妥協しないことを宣言するとともに、音楽的にも世界に向けて「アフロビート」の完成型を示すこととなった。フェラ・クティの偉大な点は、こうした強いメッセージを込めながら、音楽的にも誰にも達することのできない高い次元で表現していたことだろう。

まるでJB’sのようなギターのリフで始まるA1 “No Agreement”。そこにフェラ・クティの魔法のようなオルガンが続き、とどめは強烈なホーンセクション。規律のとれたホーンセクションと、フェラ・クティの自由なサックスソロの対比が、軍とカラクタの戦いを象徴しているかのようだ。このアルバムでは、ゲストとしてArt Ensemble of Chicago(アート・アンサンブル・オブ・シカゴ)のLester Bowie(レスター・ボウイ)がトランペットで参加している。

“No Agreement”で「妥協はしない。交渉もしない。未来永劫ずっと合意はない」と歌うフェラ・クティは、メジャーな存在では唯一、リズムを弾薬がわりに音楽を武器にして、生涯体制側と戦ったアーティストだ。

Producer: Fela Anikulapo Kuti
1977年



No Agreement - Fela Anikulapo Kuti & Afrika 70
関連アーティスト