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アルバムの冒頭を飾るタイトル曲では、いきなりフェラ・クティのサックス・ソロが入るが、Afrika 70のサックス奏者が脱退したため、急遽フェラが担当することになったらしい。おそらく彼はそれほどサックスの経験がなかっただろうに、いきなりソロで始めるという神経の図太さに恐れ入る。彼にまつわる話は、他の人なら絶対に信じられないものも多いが、フェラ・クティならありうると思わせるところがすごい。これこそスーパースターの条件の一つだ。
アフロジャズファンクの“Igbe (Na Shit)”や“Fe Fe Ne Eye Fe”では、ギターのカッティングにジェームズ・ブラウンの影響を感じる。単に欧米を否定するのではなく、いいものは積極的に取り入れる点も、器のデカさを感じる。これもスーパースターの条件といえるだろう。
Producer: Fela Ransome Kuti
1973年