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マディ・ウォーターズのヴォーカル以上に目立っているのが、70年代中期にはマイルス・デイビスのバンドでギターを弾いていたPete Cosey(ピート・コージー)。1曲目の“I Just Want to Make Love to You”から、彼の歪んだギターが全開だ。ピート・コージーは、元々、Chess Records(チェス)でEtta James(エタ・ジェイムス)やFontella Bass(フォンテラ・バス)のレコーディングに参加していたまともなギタリストだったが、この作品のあたりからおかしくなりはじめ、マイルス・デイビスと演る頃には、完全にぶっ飛んでしまった。Phil Upchurch(フィル・アップチャーチ)もギターで参加している。
この「エレクトリック・マッド」が、ファンクとして優れた作品であることは、何十年経っても、多くのアーティストからサンプリングされていることが証明している。
泥沼で電気を使えば感電必至! とにかく最初から最後まで、踊れるブルースが目白押し! ガンガンに大音量で鳴らして、マディ・ウォーターズで踊るなんて最高でしょ?
Producer: Marshall Chess, Charles Stepney
1968年