Twitter Facebook

ソウル&ファンク大辞典

ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。

A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | UVW | XYZ
ABC | DEF | GHI | JKL | MNO | PQR | STU | VWXYZ
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | UVWXYZ

Howlin’ Wolf / THE HOWLIN’ WOLF ALBUM

「こんなの犬のウ◯コだ!」と本人が嘆いたサイケな問題作

ハウリン ウルフ The Howlin' Wolf Album,
Howlin’ Wolf, 1969
「これはハウリン・ウルフの最新作です。彼はこの作品が気に入っていません。そもそも彼は自分のエレキ・ギターが大嫌いでした」。
アルバムジャケットにこんなネガティブな文章がデカデカと書かれている作品は見たことがない。

この作品は、Muddy Waters(マディ・ウォーターズ)“Electric Mud”の成功で味をしめたChess Records(チェス)のMarshall Chess(マーシャル・チェス)が、まったく同じミュージシャンを使ってHowlin’ Wolf(ハウリン・ウルフ)で再現したレコードだ。よって王道ブルースとしての魅力は少ないかもしれないが、音楽をこじらせた好事家にとっては、マディ・ウォーターズ版と同じく、最高の踊れるサイケデリック・ブルース・ファンクなのだ。

正直、ハウリン・ウルフのダミ声にこのサウンドはピッタリ。“Electric Mud”に比べて、よりクレージーでロック感も強い。この2作はマーシャル・チェスが若気の至りで作ってしまった作品だと思うが、よくリリースに踏み切ってくれた。

いくら本人が大嫌いといっても、音楽探究心の強いリスナーの心は残酷。こんなファンキーなブルースは滅多にないので、思いっきり楽しみましょう!

Producer: Marshall Chess, Charles Stepney, Gene Barge
1969年




Spoonful - Howlin’ Wolf
関連アーティスト