ヒップホップを経験した時代からみた、永遠に完成しないソウル&ファンクの大辞典。
100% Cotton,とはいってもこの作品では王道のブルースはほとんどない。16ビートがビジバシ決まる超ファンキーなブルースばかりなのだ。特に1曲目の“Boogie Thing”から“One More Mile”への流れや、メンフィス・ロッキン・ブルースを大胆にアレンジした“Rocket 88”には、心臓発作になるぐらい胸が高鳴る。ギターのMat Murphy(マット・マーフィー)の作品“Buner”もカッコいい。この曲ではジェイムズ・コットンがブルースハープを吹きまくっているが、曲はもはやブルースとは呼べないぐらいファンキーだ。マット・マーフィーは、この4年後The Blues Brothers(ブルース・ブラザーズ)に加入し、映画にもAretha Franklin(アレサ・フランクリン)の尻に敷かれた夫役で出演している。
ブルースはレコーディング芸術というよりも、悪魔に魂を売った人たちのグルーヴを伝えるライヴにその本質が現れる。このアルバムが気に入った人なら1976年のライブ“Live & On the Move”もオススメ。
Producer: Al Dotoli, James Cotton Band
1974年