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ソウル&ファンク大辞典

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Bo Diddley / THE BLACK GLADIATOR

ボ・ディドリー史上最強サイケファンク

ボ ディドリー The Black Gladiator,
Bo Diddley, 1970
ロックンロールの父ともいえるボ・ディドリーと、ファンクの相性は元々いい。1955年のデビューシングル“Bo Diddley”はアフロの影響も匂わす最高のダンスナンバーだったし、その他の曲もリズムに対する相当のこだわりを持っている。そもそもボ・ディドリーといえば「ジャングル・ビート」なのだから、ロックンロールだけではなく、ファンクの父でもあるのだ。

1968年、Muddy Waters(マディ・ウォーターズ)にサイケデリック・ファンクを演奏させた“Electric Mud”が好評で、その後もHowlin’ Wolf(ハウリン・ウルフ)で同様の試みをしたChess Records(チェス)が、ボ・ディドリーで試したのがこの“The Black Gladiator”。しかし、マディ・ウォーターズとハウリン・ウルフの作品は明らかにプロデューサーの意図が前面に出ていたが、この“The Black Gladiator”に不自然さはなく、時代に共感したボ・ディドリーが素直にファンク・ロックを演奏しているように感じる。

A1の“Elephant Man”からメチャメチャカッコいい。ギコギコ音全開のハードなギターに、Bobby Alexis(ボビー・アレクシス)の凄まじいほどのオルガンが重なり、ヴォーカルは真っ黒で、この頃ボーが40歳を過ぎていたなんて信じられない。A3の“Black Soul”も同タイプの曲だが、女性コーラスの声がよりソウルフルなテイストを加えている。極めつけはラストの“I Don’t Like You”。オペラ風なのか何なのか、まるでScreamin’ Jay Hawkins(スクリーミン・ジェイ・ホーキンス)を彷彿させるようなクレイジーなイントロで始まり、ボ・ディドリーといかにも柄の悪そうな女性ヴォーカルの掛け合いがおもしろい。

1970年



Black Soul - Bo Diddley
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