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幼少時はクラシックピアノを習い、オペラ歌手になることが夢だったという(この辺からして嘘くさい…)。その後はボクシングを始めアラスカ州のミドル級チャンピオンになったという(本気でオペラ歌手を目指す人が、マジでボクシングをするとは思えないが…)。
“I Put a Spell on You”の最初のレコーディングは1956年のこと。当初は上品なバラードに仕上げようとしたらしいが(これも嘘くさい…)、最終的にはスクリーミン・ジェイ・ホーキンスの人生を決めることになるほどの、狂気と演劇性の入り交じった一曲になった。
真のスクリーミン・ジェイ・ホーキンスを知るならライブ映像を見るべきだ。大体どのライブもドクロや棺桶が用意された演出過剰なステージングで始まるが、ライブ全体を通して感じるのは、結構マトモなロックンロールショーで、音楽だけでも十分楽しめるほどクオリティが高いということだ。
彼の音楽をまだ聞いたことがない人には、ベスト盤をオススメする。素晴らしいアーティストではあるものの、真のレコーディング・アーティストではないので、“I Put a Spell on You”や“Frenzy”、“Hong Kong”等が入ったアルバムやDVDで、まず彼のヴードゥー的世界を体感してから、他の音源も聞いていけば、きっと楽しみが倍増するはずだ。