ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
プロデュースはSugarhill Gang(シュガーヒル・ギャング)で一発当てて、ヒップホップに潜んだビジネスの可能性を実感したシルヴィア・ロビンソン。彼女はかつてスウィートソウルの名グループ、Moments(モーメンツ)も成功させていたため、ポップな味付けはお手の物だった。
収録曲はどれもヒップホップ・クラッシックスの定番ばかり。 2Pac(トゥーパック)やPuff Daddy(パフ・ダディ)等、数え切れないほどのアーティストがサンプリングしたタイトル曲“The Message”をはじめ、当時としては畑違いともいえるTom Tom Club(トム・トム・クラブ)の“Genius of Love”をサンプリングした“It’s Nasty”。逆に王道ともいえるStevie Wonder(スティービー・ワンダー)とSyreeta Wright(シリータ・ライト)共作のSpinners(スピナーズ)の名曲“It’s a Shame”をネタに使うなど、ヒップホップのあらゆる手法がこのアルバムには込められている。
ディスコの息の根を止め、ロックやソウルをむさぼり食らった雑食性の高いヒップホップを象徴するような作品。
Producer: Jigsaw Productions, Sylvia Robinson
1982年