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ソロ第2作目の『タイム・カプセル』でも70年代のブラック・コミュニティの空気感を写し取るようなメッセージで貫かれているが、全体の印象は優しくもある。それはウェルドン・アーヴィンの表現方法が、知的かつ繊細であることに起因する。サウンドもファンキーでありながらジャジーなのでクロスオーバー感が強く、(特に日本人にとっては)メロウなイメージにつながったのだろう。
アシッド・ジャズの先鞭をつけた作品の一つといわれており、ヒップホップや最近勢いを増すジャズの新潮流にもつながる名盤。
ドラムでLenny White(レニー・ホワイト)参加。
優しさと精神的な過激さが並存した70年代を象徴するような才能だったが、ウェルドン・アーヴィンは2002年に銃で自ら命を絶ってしまった。
Producer: Weldon Irvine
1973年