Teddy Pendergrass / TEDDY
ミスター・セックス・シンボルの本領発揮!
Teddy,
Teddy Pendergrass, 1979
1976年にHarold Melvin & the Blue Notes(ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツ)を脱退したテディ・ペンダーグラス。ソロになってからは、徹底的に女性をターゲットにして人気がさらに爆発、マーヴィン・ゲイに匹敵するほどのセックス・シンボルとして祭り上げられた。このアルバム“Teddy”では、そうした彼の色気を前面に打ち出し、ピロー・トーク物の甘々エロ・ソウル光線が大放出されている。特にA面は全曲バラードという徹底ぶり。ブルー・ノーツ時代の“If You Don’t Know Me by Now”やソロになってからの“Close the Door”等で女性をメロメロにしてきたテディ・ペンダーグラスが、自らの武器を恥ずかしげもなくフルに使い切っている。このアルバムからは、「灯りを消して、こっちにおいで」と歌うA2 “Turn Off the Lights”が大ヒットしている。
B面は当時人気がピークを迎えていたディスコを意識した作りで、テディ・ペンダーグラスのワイルドな面を強調。B2 “Do Me”は、ドリフターズ時代の志村けんと加藤茶のヒゲダンスの元ネタになったことで有名。
オススメはやはりトロトロのA面全曲。彼はフィラデルフィア・インターナショナルのドル箱なので、レーベルが全精力を傾けて制作している。
甘く切なくほろ苦いはずだったスウィートソウルが、この時期ぐらいから、汗かきかきでエロ全開の大人ソウルになってきた。テディ・ペンダーグラスは、この分野の先駆けの一人かもしれない。
Producer: Kenny Gamble, Leon Huff, Thom Bell, Sherman Marshall, Gene McFadden, John Whitehead
1979年