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ソウル&ファンク大辞典

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Small Faces / SMALL FACES

ソウルをドライヴさせることに命をかけた4人組

スモールフェイセス Small Faces, 1966
ザ・フーとともにモッズを代表する存在としてのイメージが強烈なスモール・フェイセス。このデビューアルバムにも収録されている“Whatcha Gonna Do About It”や“Sha-La-La-La-Lee”のようなポップな曲と、ベビーフェイスにスーツで決めたシャレたイメージが強いが、彼らの売りはそれだけではない。

スモール・フェイセスの凄さはそのドライヴ感にある。サム・クックの「シェイク」のカバーで始まるように、彼らはR&Bやソウルに強い影響を受けている。しかし米国のブラック・ミュージックとはノリが全く違う。60年代に登場してきたヤードバーズやスモール・フェイセス等、英国の若い世代は、ブラック・ミュージックを吸収しつつも彼らの苦難の歴史を実感することは不可能なので、なんとか自分たちの文化で消化して新たな音楽を表現しようとしていた。敬愛するソウル・ミュージックを素材にして、人生の悲哀を歌おうとしているのではなく、スモール・フェイセスの場合はビートをドライヴさせることだけに命をかけているのだ。それはジェームス・ブラウンの影響を受けた“Come On Children”や、マディ・ウォーターズ(ウィリー・ディクスン作)“You Need Love”の改作“You Need Loving”を聞けば明らかだ。この点においてはArtwoods(アートウッズ)とも共通する。この姿勢はまさしくモッズそのものであり、だからこそ彼らのイメージを決定づけたのだろう。そしてこのドライヴ感は、その後のブリティッシュ・ロックに大きな影響を与え、The Jam(ザ・ジャム)のような正統派の継承者を生んだ。さらにSteve Marriott(スティーヴ・マリオット)の激しいシャウトするヴォーカルは、モッズやブラックミュージックにとどまらず、意外なことに70年代以降のハードロックの一つのひな型となった。

英国ロック史におけるスモール・フェイセスの影響は意外なほどに大きいのだ。

Producer: Ian Samwell, Kenny Lynch, Don Arden
1966年



Come On Children - Small Faces
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