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ソウル&ファンク大辞典

ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。

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Roy Ayers Ubiquity / RED BLACK & GREEN

この男の魅力『メロウ』&『ワイルド』を最大限に抽出

ロイ エアーズ Red Black & Green,
Roy Ayers Ubiquity,
1973
ソウルとジャズの境界線を巧みに行き来するロイ・エアーズ。このアルバム『レッド・ブラック&グリーン』はロイ・エアーズ・ユビキティ名義でリリースされた1973年の作品で、メロウ面を得意とした彼のワイルドかつファンキーな面がよく表現されている。

ロイ・エアーズは60年台後半、Herbie Mann(ハービー・マン)のバンドで活動していた。そのせいか、ひとつのジャンルに執着せず、どんなものでも柔軟に取り込む貪欲さは、ハービー・マンと共通している。

ファンク・サイドではA2 “Henceforth”とB1 “Red Black & Green”が抜群に良く、2曲とも70年代を代表するジャズファンクの名曲。珍しくオルガンを大胆に使ったB3 “Rhythms of Your Mind”もかなりワイルド(ということはピアノはハリー・ウィテカーか?)。

ロイ・エアーズの代名詞ともいえるぬるま湯的グルーヴでは、B2 “Cocoa Butter”が気持ちいい。メロウな曲としては、アレサ・フランクリンの曲を大胆にアレンジしたA3 “Day Dreaming”がロイ・エアーズならではの味が出ている。

ビル・ウィザーズの名曲“Ain’t No Sunshine”とテンプテーションズ“Papa Was a Rolling Stone”のカバーもあり、選曲は完全にソウルのアーティト。それがロイ・エアーズの手にかかると、何ともいえないユビキタスな音に仕上がるから不思議だ。

Producer: Jerry Schoenbaum
1973年



Henceforth - Roy Ayers Ubiquity
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