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ソウル&ファンク大辞典

60〜70年代ソウル、ジャズファンクの大辞典を構築中です。スマホ対応なので外出先でもご活用を!

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Herbie Mann / THE WAILING DERVISHES

アラブとジャズと60年代NYが見事にミックスした熱いライヴ

ハービー・マン The Wailing Dervishes,
Herbie Mann, 1967
トルコ人プロデューサーのNesuhi Ertegun(ネスヒ・アーティガン。弟はアトランティック・レコード創設者のアーメット・アーティガン。ネスヒも1955年に同社の経営に参画)がプロデュースを手掛けたこのライヴアルバムは、60年代のサイケで混沌としたマンハッタンの空気が詰まっている。

Herbie Mann(ハービー・マン)は、キューバ・ブラジル・メンフィス等、世界各地の音楽を取り上げているが、この作品では、プロデューサーの故郷トルコを感じさせる中東エスニック・モンドジャズを聴かせてくれる。ハービー・マンのフルートとベース・ドラム・ヴィブラフォンを基本に、トルコの楽器ウードとゴブレットドラムが入り、曲によってはバグパイプや東欧のツィターまで入る。ビートルズの「ノルウェイの森」のカバーも、北欧よりは「中東のラクダ」の方が似合いそうなアレンジだ(原曲でもシタールを使っており、歌詞も針葉樹の森とは何の関係もないらしいが…)。

スタジオ録音ではBGMにしかならないような作品を作ることもあるハービー・マンだが、このライブ演奏はジャズ・ミュージシャンとしての本領を発揮しており、あらゆる文化のメルティングポットとなっていた当時のグリニッジ・ヴィレッジの息吹を体現しているかのようだ。

ヴィブラフォンで参加しているのはRoy Ayers(ロイ・エアーズ)

Producer: Nesuhi Ertegun
1967年



Norwegian Wood - Herbie Mann
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