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ソウル&ファンク大辞典

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Temptations / WITH A LOT O’SOUL

全キャリアを濃縮したような誘惑のソウル

テンプテーションズ With A Lot O'Soul,
Temptations, 1967
シングル曲に命をかけるアーティストが多いモータウンの中で、常に高いクオリティのアルバムを制作していたテンプテーションズ。その原動力となっていたのは仲の悪かったメンバーよりも、プロデューサーのノーマン・ホイットフィールドの力の方が大きい。本作は、前年の“Gettin’ Ready”の成功に大きく貢献したホイットフィールドが遠慮なくタクトを振るった最初の作品。

“Gettin’ Ready”ではまだ典型的なモータウン・サウンドだったが、この“The Temptations With A Lot O’Soul”は、たった一年とは思えないほど音の幅が広がっている。

アルバムのクオリティを上げても、モータウンで重視される爆発的なシングル曲の収録にも怠りはない。このアルバムからはA1 “(I Know) I’m Losing You”、A3 “All I Need”、B3 “You’re My Everything”、A4 “(Loneliness Made Me Realize) It’s You That I Need”の4曲がビルボードのポップチャート・トップ20にランクインし、前者3曲はトップ10入りも果たしている。

まだ完全に「サイケデリック・ソウル」には進化していないが、モータウンとファンキーな音の両方を楽しめるおいしいアルバム。

Producer: Norman Whitfield, Smokey Robinson, Brian Holland, Lamont Dozier, Frank Wilson, Ivy Jo Hunter
1967年



(I Know) I’m Losing You - Temptations
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