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セルフプロデュース作なので、もはやレーベルの枠を超えてスモーキー・ロビンソンでしかあり得ない世界を作り出している。彼の音楽は80年代中期に向けてどんどんその完成度を高めていくが、この作品の1970年代中期ぐらいがバックのサウンドを含め、最も暖かで気持ちいい。
この時代のブラックミュージックといえば、ファンク一色だったが、スモーキー・ロビンソンは自分が最も得意とする、まさしく「クワイエット・ストーム」な世界で勝負した。その結果、A3の“Baby That’s Backatcha”はR&Bチャート1位の大ヒットとなり、このアルバムも大成功を収めた。この作品以降、メローでソウルフルなブラックミュージックのことを、クワイエット・ストームと呼ぶようになるほど、後世にも影響を与えている。
オススメは何といってもA1の“Quiet Storm”。時代に影響されない、不滅の名曲であり、スモーキー・ロビンソンしか到達できない世界観が表現されている。
Producer: Smokey Robinson
1975年