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ゴスペルがベースにあるのは間違いないが、このアルバムに気取った部分は全くない。どちらかというとポップでもある。サム・クックの『グッド・タイムズ』をはじめ、テンプテーションズのヒット曲集、カーティス・メイフィールドがインプレッションズ時代に書いた『ピープル・ゲット・レディ』等、アフリカ系米国人アーティストの作品はもちろんのこと、ボブ・ディランやキャロル・キングのカバーまで収録しており、ルーツに対するこだわりはない。
メンバーの中でも特に注目に値するのはリード・シンガーのJerry Lawson(ジェリー・ロウソン)の魂のこもった歌声だろう。やはり彼が歌えば、どんなポップソングでもソウルミュージックに変貌する。
80年代に登場したヴォーカル・グループのBoyz II Men(ボーイズIIメン)やTake 6(テイク・シックス)らが、だれもやっていなかったア・カペラ・ゴスペルのスタイルを築いたザ・パースエイジョンズをリスペクトしていることはいうまでもないだろう。トム・ウェイツも次のような言葉を残している。
「奴ら(ザ・パースエイジョンズ)は、深い海の底に潜るダイバーのような存在だ。それに比べれば俺なんて舟に乗って釣りをしているようなもんだよ」
Producer: David Dashev, Eric Malamud
1972年