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ソウル&ファンク大辞典

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Persuasions / STREET CORNER SYMPHONY

路上に現れア・カペラとゴスペルを融合した先駆者

パースエイジョンズ Street Corner
Symphoony,
Persuasions,
1972
このザ・パースエイジョンズのアルバム・ジャケットの裏側には注意書きがされている。“This album contains no instruments other than the human voice(このアルバムには人間の声以外のいかなる楽器も収録されていません)”。今ならアカペラであることに文句をつけるリスナーは滅多にいないだろうが、当時はきっと世俗音楽であるブラック・ミュージックの世界で楽器の演奏がないなんてありえなかったのだろう。だからといってゴリゴリに学究的であったり原理主義的な作品というわけではない。ヴォーカルだけで歌うのは彼らのスタイルであり、自然な姿なのだ。

ゴスペルがベースにあるのは間違いないが、このアルバムに気取った部分は全くない。どちらかというとポップでもある。サム・クックの『グッド・タイムズ』をはじめ、テンプテーションズのヒット曲集、カーティス・メイフィールドがインプレッションズ時代に書いた『ピープル・ゲット・レディ』等、アフリカ系米国人アーティストの作品はもちろんのこと、ボブ・ディランやキャロル・キングのカバーまで収録しており、ルーツに対するこだわりはない。

メンバーの中でも特に注目に値するのはリード・シンガーのJerry Lawson(ジェリー・ロウソン)の魂のこもった歌声だろう。やはり彼が歌えば、どんなポップソングでもソウルミュージックに変貌する。

80年代に登場したヴォーカル・グループのBoyz II Men(ボーイズIIメン)やTake 6(テイク・シックス)らが、だれもやっていなかったア・カペラ・ゴスペルのスタイルを築いたザ・パースエイジョンズをリスペクトしていることはいうまでもないだろう。トム・ウェイツも次のような言葉を残している。

「奴ら(ザ・パースエイジョンズ)は、深い海の底に潜るダイバーのような存在だ。それに比べれば俺なんて舟に乗って釣りをしているようなもんだよ」

Producer: David Dashev, Eric Malamud
1972年




Buffalo Soldier - Persuasions
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