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Tom Waits / SWORDFISHTROMBONES

記憶の中にだけ存在するアメリカ民衆音楽

トム・ウェイツ Swordfishtrombones,
Tom Waits, 1983
1973年に“Closing Time”という素晴らしいアルバムでデビューし、ピアノをバックに歌う「酔いどれ詩人」のイメージが完全に定着したトム・ウェイツ。その彼が約10年間にわたり築いてきたイメージを全てぶち壊し、新たな世界(しかも、すでに忘れられた過去の世界)に自らの身を「演劇的」に置いた野心的な作品。

トム・ウェイツが目指したのは、アメリカがまだ現在のアメリカではなく、国としての程を成す以前の時代。そこにはジャズやブルースの原型はあったが、ヨーロッパやアフリカの音も存在しており、まだそれぞれの音が溶け合っておらず、偏見や様々な世界観が混在していた。

この架空の時代を、一つの音世界にまとめて再構築したのが、本作『ソードフィッシュトロンボーンズ』。トム・ウェイツは過去の音のかけらをかき集め、まるで実際に存在したかのような音楽版の見世物小屋を作り上げ、自らはいかがわしい興行師の役回りを演じた。

使用する楽器は伝統的なジャズやブルースからは逸脱し、民族楽器や欧米の古い楽器、シンセサイザー等も併用した。そして現代音楽的ともいえるアヴァンギャルドなアプローチを採用し、時空までも捻じ曲げた。

このアルバムではトム・ウェイツの妄想と記憶の中にだけあるアメリカ民衆音楽を再現している(という仮説を立ててみました)。

Producer: Tom Waits
1983年





In The Neighborhood - Tom Waits
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