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ソウル&ファンク大辞典

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Garnet Mimms

偉大なディープソウル開拓者のひとり

ガーネット・ミムズ Warm and Soulful,
Garnet Mimms, 1965
ジャニス・ジョプリンが絶叫したバージョンが有名な『クライ・ベイビー』。しかし、これはカバーソングで、オリジナルはソウル隆盛のきっかけになった曲であることはあまり知られていない。オリジナル版を歌ったのはガーネット・ミムズ。1963年に大ヒットとなり、ビルボードで4位まで上昇した。

ウェストバージニア州生まれのミムズは幼少の頃から教会で歌い、ゴスペルやドゥーワップのグループで経験を積んでいく。そして活動の拠点をニューヨークに移したことで、チャンスが巡ってきた。新たに結成したGarnet Mimms and the Enchanters(ガーネット・ミムズ&ザ・エンチャンターズ)が放ったヒットがこの『クライ・ベイビー』だったのだ。ゴスペル仕込みの彼の歌は、まさしくディープソウルであり、まだオーティス・レディングが脚光をあびる前のことである。つまりサム・クックとともに、ガーネット・ミムズがディープソウルの時代の幕開けを告げたといっても言い過ぎではない。

続いて出したJerry Butler and the Impressions(ジェリー・バトラー&ジ・インプレッションズ)の“For Your Precious Love”と“Baby Don’t You Weep”もヒット。翌年にはソロになり、再び名曲“I’ll Take Good Care of You”を残している。

サム・クックやオーティス・レディングと並べて語られることは少ないが、彼の存在なしでは、ソウルの時代到来が遅れていたかもしれない。




Cry Baby - Garnet Mimms and the Enchanters
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