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ソウル&ファンク大辞典

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Jerry Butler / THE ICE MAN COMETH

シカゴの大物がフィリーソウル誕生寸前に遭遇した作品

ジェリー・バトラー The Ice Man Cometh,
Jerry Butler, 1968
Curtis Mayfield(カーティス・メイフィールド)とともにImpressions(インプレッションズ)黄金期への基礎を築いたジェリー・バトラー。ソロになってからも多くの作品を残した。シカゴ屈指のこのヴォーカリストが、本作では当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったフィラデルフィアのGamble & Huff(ギャンブル&ハフ)とチームを組んでいる。

円熟期を迎えつつあったジェリー・バトラーとフレッシュなフィラデルフィアサウンドの融合は成功し、このアルバムからは、A1“Hey Western Union Man”、A3“Only the Storong Survice”、B1“Never Give You Up”、B2“Are You Happy”の4曲が、R&Bチャート・トップ10入りを果たした。中でも“Only the Strong Survive”と“Hey, Western Union Man”は1位を獲得しており、バトラーのキャリアを代表する曲となった。まだ、いわゆる「フィリーソウル」は完成していないが、この時期ならではの開花寸前のサウンドを味わえる。

上記以外でオススメは、ミディアムだとシカゴの香りも残るA4 “How Can I Get in Touch with You”。スローだとA5 “Just Because I Really Love You”、B5 “I Stop by Heaven”もいい。

Producer: Gamble & Huff
1968年



How Can I Get in Touch with You - Jerry Butler
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