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ソウル&ファンク大辞典

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Ramsey Lewis / SUN GODDESS

時代を掴んだ弟分のエキスを寄生虫のように吸い取った大物の荒技

ラムゼイ ルイス Sun Goddess,
Ramsey Lewis, 1974
ジャズ界の人気者ラムゼイ・ルイスが、大変革期を迎えていた70年代のブラック・ミュージックの流れを完全に捉えたアルバム“Sun Goddess(邦題:太陽の女神)”。このアルバムで注目すべきは、A1“Sun Goddess”とB2“Hot Dawgit”で、元同僚で弟分ともいえる存在であり、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったMaurice White(モーリス・ホワイト)がプロデュースに入っていることだろう。Phillip Bailey(フィリップ・ベイリー)やVerdine White(ヴァーダイン・ホワイト)等、アース・ウインド&ファイヤーのメンバーも参加しているので、この2曲に関してはメロウ版EW&Fともいえる。

他の曲も素晴らしい。A2“Living for the City”はスティービー・ワンダーのカバーだが、アルバムの流れに非常に合っている。A3“Love Song”は、60年代のラムゼイ・ルイスとEW&Fが合体したような気持ちのいい曲。リズムが粘っこいB1“Jugle Strut”とB3“Tambura”は、最もファンキーな曲。ラストの“Gemini Rising”は、このアルバムでは異色な気もするが、ジャズ・ミュージシャンとしての良心を感じるプレイを聞ける。

名曲“Sun Goddess”がこのアルバムの流れを作っており、時代の勢いを見事なまでに最後まで活かしている。ある意味、名人にしか出来ない荒技。

Producer: Ramsey Lewis, Teo Macero, Maurice White
1974年



Sun Goddess - Ramsey Lewis
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