ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。
バックの二人はベースのEldee Young(エルディ・ヤング)にドラムがRed Holt(レッド・ホルト)。つまり、のちにこれまた楽しいソウルジャズを残したYoung-Holt Unlimited(ヤング・ホルト・アンリミテッド)の二人。『ジ・イン・クラウド』でもエルディ・ヤングは大活躍で、ベースを弾きながら大きな声でフレーズを口ずさみ、観客を大いに盛り上げている。
ちなみにビルボード第5位となったタイトル曲は、ライヴ前に急遽演奏することになったらしい。どんな曲なら客に受けるのかと思案していたメンバーを見たライヴ会場のウエイトレスが「あんたたちならこの曲がいいんじゃない」と、当時珍しかったジュークボックスでかけたのが、Dobie Gray(ドビー・グレイ)の『ジ・イン・クラウド』だった。もし彼女が違う曲を紹介していたら、このアルバムの後の成功はなかったかもしれないのだ。最近では2013年にグレゴリー・ポーターも“Liquid Spirit”の中で、ドビー・グレイとラムゼイ・ルイスをミックスしたようなバージョンをカバーしている(これがまたカッコイイ!)。
Producer: Esmond Edwards
1965年