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ソウル&ファンク大辞典

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Earth, Wind & Fire / EARTH, WIND AND FIRE

野生のアースを体感できるデビューアルバム

アースウィンドアンドファイアー Earth, Wind & Fire, 1971
アース・ウィンド・アンド・ファイアーの記念すべきデビュー・アルバム。彼らの作品としては、無骨なアルバム・ジャケットが示す通り、最も野性味溢れる内容であり、本格派ファンク・ファンにも人気の一枚。中心メンバーのモーリス・ホワイトは、このアルバム以前にラムゼイ・ルイス・トリオのメンバーとして成功しており、作曲家としても活動していたので、当然ながらデビュー作とは思えないほど、音楽の幅が広い。一曲目の“Help Somebody”では、曲の途中からラテンのリズムを導入したり、A3 “Love Is Life”では、その後のブラック・ミュージックの定番となるような甘いミドルの曲を入れてみたり、ラストの“Bad Tune”では、並みのミュージシャンではないことを証明するかのように、カリンバを使ったジャズファンクを演るなど、1971年の作品とは思えないほど完成度が高い。

アース・ウィンド・アンド・ファイアーの最終兵器となるフィリップ・ベイリーはまだ加入していないため、ヴォーカルワークを前面に出すよりも、ファンクバンドとしてのグルーヴに重きを置いており、この点が全盛期のサウンドとは異なる味となっている。(とはいえ、この時点でも同時期のファンクバンドよりも数段上のヴォーカルアレンジを聞かせてくれるが)。

1970年代はアース・ウィンド・アンド・ファイアーの時代と言っても過言ではない。このアルバムをきっかけにブラック・ミュージックはガラスの天井を打破し、真の大衆音楽へと変貌していく。

ハモンド・オルガンでDoug Carn(ダグ・カーン)が参加。

Producer: Joe Wissert
1971年



Moment of Truth - Earth, Wind & Fire
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