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メイン・イングリーディエントの核となるのは、リード・ヴォーカル、キューバ・グッディングの哀愁ある歌声。今となっては、息子の俳優キューバ・グッティング・ジュニア(『ザ・エージェント』でアカデミー助演男優賞受賞)の方が有名になってしまったが、親父は間違いなく70年代を代表するヴォーカリストの一人。
メイン・イングリーディエントはカバーソングが多いことでも知られる。本作“Euphrates River”でも、A1 “Euphrates”とA4 “Summer Breeze”はSeals and Crofts(シールズ&クロフツ)1972年作“Summer Breeze”収録曲(ソウルファンにとってはアイズレー・ブラザーズのバージョンが有名)。その他にもWillie Hutch(ウィリー・ハッチ)の“California My Way”、Brian Auger’s Oblivion Express(ブライアン・オーガーズ・オブリヴィオン・エクスプレス)の“Happiness Is Just Around the Bend”、Ashford & Simpson(アシュフォード&シンプソン)の“Have You Ever Tried It”、スティービー・ワンダーの“Don’t You Worry ‘bout a Thing”等、盛り沢山。
サウンドには相当のこだわりがあったようで、当時のブラックミュージックのレコードとしてはめずらしく4チャンネルステレオを用いて、立体的な音作りに挑戦している。
Producer: Tony Silvester, Luther Simmons, Cuba Gooding, Sr.
1974年