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ソウル&ファンク大辞典

ソウル・クラシックスの大辞典を構築中! スマホ対応なので出先でもどうぞ。

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Isley Brothers / HARVEST FOR THE WORLD

進化するブラックミュージックの体現者

アイズレーブラザーズ Harvest for the World,
Isley Brothers, 1976
1957年にデビューし、1980年代まで第一線で活躍したIsley Brothers(アイズレー・ブラザーズ)。代表作はスターの階段を上るきっかけとなった1959年の“Shout”、Wand Records(ワンド)から出した“Twist and Shout(1962年)”、モータウン時代の“This Old Heart Of Mine (Is Weak For You)”のようなポップな時代から、70年代のファンク時代、そしてよりメローとなりアイズレーサウンドを完成させた80年代と、それぞれの時代にいい作品をたくさんリリースしている。

そのなかでもグループのピークとされるのが、本作“Harvest for the World”をリリースした70年代中期だ。1973年の“3 + 3”から弟のErnieら3人を正式メンバーとして迎えて、新生アイズレー・ブラザーズとして4作目にあたる本作で、一気にバンドとしての成熟度を増した。この頃のアイズレーは、ファンキーなイメージが強いが、さすがにベテランバンドだけあってサウンドの幅は非常に広い。“(At Your Best) You Are Love”や“Let Me Down Easy”は80年代へとつながるような最高のメローソウルだし、タイトル曲の“Harvest for the World”は同時代のロックやフォークの影響も感じ、シンプルにいい曲。このバンドのいいところは、“So You Wanna Stay Down”や“People of Today”のようなファンキーな曲をやってもメロディーが哀愁を帯び、美しいことだ。

Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)がアイズレー家に住みついて、演奏にも参加していたのは有名な話だが、そのジミヘンばりにギターを弾きまくるErnie Isley(アーニー・アイズレー)の個性も凄い。ライブの映像を見てもジミヘンのような衣装を着て、ジミヘンのように歯でギターを弾いてみたりと、ファンクバンドに似つかわしくないようにも思えるが、彼の音なしでは70年代のアイズレーサウンドは成立しない。

ソウルやファンクが特別好きではなくても、「音楽」ファンなら、きっと気にってもらえる高品質な一枚。

Producer: Isley Brothers
1976年



Harvest for the World - Isley Brothers
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