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このデビュー作では、作曲はもちろん本人が担当しているが、プロデュースはジョン・フロレスに任せ、ウィリー・ハッチはヴォーカルに全精力を注いでいる。これが結構、いい味を出しているのだ。
オススメは70年代につながるような熱さとクールさを兼ね備えたA3 “A Love That’s Worth Havin’”や、正統派60年代ソウルを感じさせるA4 “Good to the Last Drop”とB2 “Lucky to Be Loved by You”。アップのB3 “Keep on Doin’ What You Do”もいい。
このアルバムのウィリー・ハッチは、ソウルの古き良き面を残しながらも、新しいことにチャレンジしており、これがうまく機能している。
彼の名前が本格的に社会に浸透したのは、この作品の後にモータウンに移籍してから。“The Mack”や“Foxy Brown”のブラックスプロイテーション映画のサントラで成功し、ジャクソン5の名曲“I’ll Be There”の作者のひとりとしても名を連ねている。
Producer: John Florez
1969年