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ソウル&ファンク大辞典

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Esther Phillips / FROM A WHISPER TO A SCREAM

アレサ・フランクリンが絶賛した女性ヴォーカリスト

エスター フィリップス From a Whispter to
a Scream,
Esther Phillips, 1971
1949年、14歳の時にJohnny Otis(ジョニー・オーティス)に認められ、天才少女としてデビューを果たしたエスター・フィリップス。以来、R&B、ポップス、カントリー、ジャズ等様々なジャンルをこなしてきたが、このアルバム“From a Whisper to a Scream”は、彼女のソウルフルな面が最も出た一枚。

70年代に入り、ジャズ系レーベルCTI傘下のKuduに移籍。Kuduはソウルフルな作品を手がけていたので、エスター・フィリップスの本作も非常に暖かなソウル&ファンクになっている。アレンジはJB’sのPee Wee Ellis(ピー・ウィー・エリス)。パーカッションに同レーベルのAirto Moreira(アイアート・モレイラ)、ギターにCornell Dupree(コーネル・デュプリー)とEric Gale(エリック・ゲイル)、キーボードRichard Tee(リチャード・ティー)、ドラムBernard Purdie(バーナード・パーディ)、その他にもストリングスやホーンセクションと豪華な顔ぶれが支えている。

捨て曲なしの堅い内容で、渋い曲に心を惹かれるが、やや意外にも思えるGil Scott-Heron(ギル・スコット・ヘロン)“Home Is Where The Hatred Is”のこなし方が見事。ちなみにタイトル曲と“Sweet Touch of Love”は、Allen Toussaint(アラン・トゥーサン)の曲。

このアルバムが発表された1971年、エスター・フィリップスはグラミー賞のベスト女性R&Bヴォーカル・パフォーマンス部門でノミネートされたが、最優秀賞はアレサ・フランクリンが獲得した。しかし、アレサは最優秀にふさわしいのはエスター・フィリップスであると語り、トロフィーを手渡して讃えたと言われている。

Producer: Creed Taylor
1971年



Home Is Where The Hatred Is - Esther Phillips
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