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ソウル&ファンク大辞典

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Billy Stewart

史上サイテーの「サマータイム」で歴史に名を残したシンガー

ビリー・スチュワート Billy's Blues,
Billy Stewart,
1956
ガーシュインを代表する曲のひとつ『サマータイム』。多くのアーティストがリスペクトしカバーしてきたこの哀愁に満ちたスタンダードの名曲を木っ端微塵に破壊したのがこのビリー・スチュワートのヴァージョン。あまりにも衝撃的なバカバカしさとコメディアンのような風貌のために、ビリー・スチュワートには常にノベルティ・シンガーとしての評価が付きまとった。誰も彼のライターやシンガーとしての側面には、見向きもしなくなってしまったのだ。

だがビリー・スチュワートは、意外なほど華やかなキャリアをたどっている。キャリアのスタートは、あのMarvin Gaye(マーヴィン・ゲイ)やDon Covay(ドン・コヴェイ)も在籍していたRainbows(レインボーズ)というグループだった。レインボーズはすぐに解散となったが、Bo Diddley(ボ・ディドリー)に認められ、彼が所属していたChess Records(チェス・レコード)と契約することとなった。最初のシングル“Billy’s Blues”では、ボ・ディドリーがギターを弾いている。

チェスでは非常に順調な音楽生活を過ごした。1965年の“I Do Love You(R&Bチャート6位。1965年)”をきっかけに、“Sitting In The Park(R&Bチャート4位。1965位)”、“Summertime(R&Bチャート7位、ポップチャート10位。1966年)”、“Secret Love(R&Bチャート11位。1967年)”と立て続けにヒットを飛ばし人気アーティストの仲間入りを果たす。しかし、前述の理由でファンからは常にサマータイムのイメージを求められ、人気者でありながら音楽家としての本領を発揮しにくい状況になってしまった。

そして彼の人生はあっけなく幕を閉じる。ツアー中の1970年1月17日に、自動車事故にあい、32歳の若さで亡くなってしまった。

ブルースやソウルの名門として知られるチェス・レコードだが、ビリー・スチュワートの『サマータイム』のようなおかしなレコードも意外なほどたくさんリリースしており、その懐の深さは賞賛に値する。



Summertime - Billy Stewart
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