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この“Extrasensory Perception”は1974年のリリースなので、随分時間が経った後だが、彼にとっては初めてのソロアルバム。曲はモータウン時代の同僚のLamont Dozier(ラモント・ドジャー)との共作。ドジャーはプロデューサー・チーム、Holland-Dozier-Hollandの一人として、黄金時代のモータウンを支えた大貢献者であり、Invictus/Hot Wax(インヴィクタス/ホット・ワックス)を設立し、自らもソロアーティストとして活躍した通好みの人。プロデュースはそのインヴィクタス版のファンク・ブラザースともいえるPoliticians(ポリティシャンズ)を率いたMcKinley Jackson(マッキンリー・ジャクソン)。ジャクソンとともにアレンジを手がけたのが、これまたモータウンで数多くの名曲をアレンジしたPaul Riser(ポール・ライザー)と、Barry Whiteとの仕事が有名なGene Page(ジーン・ペイジ)。
これ以上ないぐらいのオールスターによって制作された“Extrasensory Perception”だったが、一つ足らないものがあった。このアルバムの顔となるスターの存在だ。ポップコーン・ワイリーには華がないためセールスにはつながらなかったが、内容は素晴らしいのでご安心を。
ちなみにアルバムタイトルの“Extrasensory Perception”とは、なぜこうしたのかは不明だが、「超感覚的知覚」、つまり「ESP」のこと。
Producer: McKinley Jackson
1974年