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ソウル&ファンク大辞典

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Gene Page / HOT CITY

感傷的なメロディと鞭打つようなリズムのギャップが快感

ジーン・ペイジ Hot City,
Gene Page, 1974
いくらかつて人気があったとはいえ、今時こんなに甘ったるいのに妙な渋さもある「ビター爽やかディスコ」ともいえそうな音楽を好きな人が、自分以外にいるのだろうかと思いつつ、ネット界隈をよく見てみると、世界には同じような人が結構いるんだなぁと安心の指標となるジーン・ペイジの『ホット・シティ』。

しなやかなストリングスのアレンジに定評があるだけに、この作品でも佳麗かつ極上のサウンドを聞かせてくれる。プロデュースは、いつもコンビを組んでいたバリー・ホワイト。当然リズムは非常にタイト。バリー・ホワイトもそうだが、ストリングスの美しいメロディと、鞭打つような強力なリズムとのアンバランスさが、この人たちの魅力。バリー・ホワイトは野太い声を前面に出しているので、もっと男臭がプンプンと漂っているが、ジーン・ペイジのこのアルバムは、インストなので人間臭さはなく、大都市の上をパラグライダーで滑空しているような感覚。ラヴ・アンリミテッドの世界観をさらに極端に描いたようなイメージか。

ディスコはいい作品とつまらない作品の差があり過ぎて手を出しにくいが、裏方として実力あるジーン・ペイジの『ホット・シティ』は普遍性を兼ね備えた稀有なアルバム。

ギターで参加しているのがデイヴィッド・T・ウォーカー、ワー・ワー・ワトソン、レイ・パーカー・ジュニアとやけに豪華。

Producer: Barry White
1974年



All Our Dreams Are Coming True - Gene Page
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